MENU

Nikon Z5Ⅱで宮古島を撮る|24-120mm一本で景色だけではなく「旅の時間」を残してみた

  • URLをコピーしました!
24mmで撮影。宮古島の夕景。海・空・雲・岩場を広く入れて、その場の空気ごと残しました。

宮古島へ旅行するなら、せっかくの景色をカメラで残したい。

今回の旅には、Nikon Z5ⅡとNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを持ってきました。

24mmから120mmまでを一本でカバーできるので、風景を広く撮ることも、人を入れることも、気になった部分だけを切り取ることもできます。

実際に宮古島で使ってみると、便利だったのは単に「ズーム域が広い」ことだけではありませんでした。

景色を残す。

人を残す。

足元の小さなものを残す。

時間とともに変わっていく光を残す。

撮った写真を後から見返してみると、残したかったのは宮古島の絶景だけではなく、その場所で過ごした時間そのものだったように思います。

今回は、宿のオーナーさんに教えてもらった静かな場所で撮影した写真を中心に、旅先でZ5Ⅱ+24-120mm F4 Sを使って感じたことをまとめます。

使用した機材はNikon Z5II+Z24-120mmf4S

宿のオーナーさんに教えてもらった静かな場所へ

今回訪れたのは、宿のオーナーさんに教えていただいた場所です。

「人が少なくて、静かで良いところ」と聞き、夕方に行ってみることにしました。

実際に訪れてみると、観光客で賑わう有名スポットとは少し違う雰囲気。

海を眺めながら、ゆっくりと過ごせる場所でした。

なお、この場所については名称や詳しい位置を公開しません。

人が少なく静かなところとして教えていただいた場所なので、今の環境をできるだけ残したいと思ったためです。

宿のオーナーさんに教えてもらった静かな場所へ。詳しい場所は伏せています。

この記事も撮影スポットを紹介するのではなく、そこで何を見て、どう撮ったのかを中心に書いていきます。

絶景に着く前から写真を撮る

海へ向かう途中から、すでに何枚か写真を撮っていました。

植物の向こうに見えてくる海。

海へ向かう途中の一枚。目的地へたどり着くまでの時間も旅の記録です。

岩場の間を進んでいく妻の後ろ姿。

足元に広がる砂やサンゴ片。こうした小さな景色も、あとから旅の記憶を呼び戻してくれます。

足元に広がる砂や細かなサンゴ片。

一枚だけを見ると、いわゆる「絶景写真」ではありません。

でも後から見返すと、こういう写真ほどその場所へ向かっていたときの感覚を思い出させてくれます。

旅行では、目的地に着いてからの景色だけを撮りがちです。

でも、

どんな道を歩いたのか。

どんな足元だったのか。

誰とそこへ向かったのか。

そこまで残しておくと、写真が単なる風景ではなく旅の記録になります。

まずは広く撮って、その場所を残す

海が見えたところで、最初は景色全体を広めに撮りました。

空。

海。

岩。

植物。

自分がその場に立ったときに見えていたものを、一枚の中へできるだけ残します。

宮古島と聞くと青い海に目が向きますが、この日は空も印象的でした。

24mmで撮影。まずは広めに撮影。空・海・岩・植物を入れて、その場所全体を残します。

大きな雲が浮かび、その間から青空が見えています。

海だけではなく空まで大きく入れることで、その場所の開放感も残せました。

広い画角で撮った写真には、

「この場所はこんな景色だった」

という記録としての役割があります。

人を入れると、風景が旅の記憶に変わる

次は、同じ景色の中に妻を入れて撮影しました。

人物を小さく入れると、主役はあくまで風景です。

広い景色の中に人が一人入ることで、自然の大きさも分かりやすくなります。

そこから少し寄れば、今度は風景と人物の存在感が近づいてきます。

さらに寄ると、「宮古島の景色」よりも「宮古島を歩いている人」が主役になります。

同じ場所、同じ人物でも、画角によって写真の意味は変わります。

旅行では、景色だけではなく人が小さく入った写真も残しておく。

それだけでも、後から見返したときの印象はかなり違います。

人物を小さく入れると、主役は風景のまま。景色のスケール感も伝わりやすくなります。
少し寄ると、風景と人物の存在感が近づきます。
さらに寄ると、今度は風景よりも人物が主役になります。

撮る側の自分も残しておく

カメラを持って旅行していると、撮影している本人の写真は意外と残りません。

そこで今回は、妻にも撮ってもらいました。

Z5Ⅱを構えている自分。

夕日を背景に立った自分。

逆に、妻を夕日の前に立たせた写真も撮りました。

顔がはっきり写っている必要はないと思っています。

「どんな表情だったか」という記録ではなく、

「この場所で、一緒にこの夕日を見た」

ということが残れば十分です。

きれいな景色だけなら風景写真。

そこに人が入ると、その日の記憶になります。

撮る側は自分の写真が残りにくいので、今回は妻にも撮ってもらいました。
顔を写さなくても、その場にいたことは十分残せます。
夕日を背景に人物をシルエットで。景色の中に人が入ると、旅の記憶になります。

広く撮ったあと、気になったものへ寄っていく

景色全体を撮っているうちに、今度は岩の形が気になってきました。

そこで24mmから70mm、120mmと少しずつ寄って撮影。

同じ場所でも、画角を変えると写真の主役が変わります。

この違いを、次の写真でもう少し詳しく見てみます。

24mmで撮影。最初は周囲の景色まで入れて、岩場全体を広く撮りました。
70mmで撮影。岩の形が気になり、少しずつズームして主役を絞っていきます。
120mmで撮影。さらに寄ると、場所全体ではなく岩そのものが主役になりました。

画角を変えると、同じ景色でも主役が変わる

同じ場所から同じ方向を撮っていても、画角を変えるだけで写真の印象はかなり変わります。

今回も、最初は景色全体を広く撮りました。

空を大きく入れ、海、岩場、植物まで一枚に収めています。

この写真では、特定のものを主役にするというより、

「この場所はこんな景色だった」

という、その場全体の雰囲気を残すことを意識しました。

まずは24mmで景色全体を広く撮影。空・海・岩・植物まで入れて、その場の広がりを残します。

広く撮ると、空の広がりや地形まで分かります。

一方で、画面の中にはたくさんの情報が入るため、見る人の視線もいろいろな場所へ向かいます。

そこで、少しだけ画角を狭くしてみました。

51mmで撮影。少し寄ると、空の割合が減り、海と岩場の存在感が強くなります。

空の割合が減り、岩場と海の存在感が少し強くなりました。

さらに、海に浮かぶ船も先ほどより見つけやすくなっています。

同じ景色でも、少し寄るだけで、

「広い景色を見る写真」

から、

「景色の中にあるものを見る写真」

へ変わっていきます。

さらに寄ってみます。

86mmで撮影。さらに寄ると、海に浮かぶ船が自然と目に入るようになりました。

ここまで来ると、海に浮かぶ船の存在感がかなり大きくなりました。

最初の写真では景色の中に小さく写っていた船が、写真を見ると自然に目に入ってきます。

背景となる空や海も残っていますが、写真の中で何を見てほしいのかが少しずつ明確になってきます。

そして、もう一段寄って撮影しました。

120mmで撮影。ここまで寄ると、主役は景色全体ではなく海に浮かぶ船へ変わります。

ここまで寄ると、主役はほぼ船です。

最初の写真と同じ場所から撮っているのに、印象はまったく違います。

最初は、

「宮古島の海と空」

を撮っていたはずでした。

ところが画角を変えていくうちに、

「海に浮かぶ船」

へ主役が変わっていきました。

この変化が、ズームレンズを使っていて面白いところです。

広く撮るか、寄って撮るかに正解はない

今回の4枚を並べてみると、

広く撮った写真が正解。

寄った写真が正解。

という話ではないことが分かります。

広く撮れば、その場所の雰囲気やスケール感を残せます。

一方で寄っていくと、自分が気になったものをより明確に見せられます。

つまり、画角を変えることは単に被写体を大きくすることではありません。

「この写真で何を見せたいのか」

を変えることでもあります。

今回使っているNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、こうした構図の変化を一本のレンズで試せます。

旅行先では、最初から一枚に決めてしまわず、

まず広く撮る。

少し寄る。

さらに寄る。

と何パターンか残しておく。

後から写真を見返したとき、自分がその場所で何に目を向けていたのかまで分かるのが面白いところです。

「何を入れるか」だけではなく「何を外すか」

絶景を見ると、つい目の前にあるものを全部一枚へ入れたくなります。

でもズームしながら構図を探していくと、逆に余計なものを減らしたくなります。

植物を外す。

人物を外す。

反対側の岩を外す。

最後には、海と岩だけのかなりシンプルな構図になりました。

写真は何を入れるかだけで決まるものではありません。

何を入れないかを考えることで、主役が分かりやすくなることもあります。

24-120mmのようなズームレンズは、その場で画角を変えながら構図を探しやすいのが便利です。

24mm
27mm
34mm
51mm
70mm
100mm
120mm

海だけではなく、足元や植物にもカメラを向ける

目の前には大きな海があります。

でも、海だけを撮っていたわけではありません。

足元の砂。

岩場に生える植物。

夕方の光が当たった葉。

その場所で気になった小さなものにもカメラを向けました。

海だけではなく、夕方の光が当たる植物にもカメラを向けました。

植物へピントを合わせ、背景に海を入れる。

それだけでも、先ほどまでの風景写真とはまったく違う一枚になります。

宮古島だからといって、必ず海を主役にする必要はありません。

その場で自分が気になったものを残す。

これもカメラを持って旅行する面白さだと思います。

時間が進むと、同じ場所が別の景色になった

撮影を続けていると、太陽が少しずつ低くなってきました。

明るい時間帯は、青空・海・緑の色が印象的でした。

明るい時間帯は、

青空。

緑。

海。

岩。

こうした色や形が印象に残ります。

ところが夕方になると、見えるものが変わってきました。

時間が進むと、同じ場所でも主役は光とシルエットへ変わります。

太陽。

水面の反射。

雲。

人や岩のシルエット。

場所は同じなのに、時間が変わっただけで写真の主役まで変わります。

この変化が面白く、そのまま夕日が沈むまで撮影を続けることにしました。

逆光では、暗い部分を無理に明るくしなかった

夕方になると、明るい空と地面側の明暗差がかなり大きくなります。

空に露出を合わせれば、人や岩、植物は暗くなります。

写真によっては、ほとんど黒です。

でも今回は、それを無理に明るくしませんでした。

前景をシルエットとして残し、夕日の光を優先します。

前景はあえて暗く残し、夕日の光と水面の反射を優先しました。

暗い部分が大きくなったことで、逆に夕日のオレンジ色や水面の反射が強く見える写真になりました。

黒く写ったから失敗。

そう決めつける必要はないのだと思います。

暗いものを暗いまま残すことで成立する写真もあります。

夕日を撮るつもりが、途中から雲を撮っていた

最初は、当然太陽を撮るつもりでした。

ところが太陽が雲へ近づくと、雲の輪郭がオレンジ色に光り始めます。

特に望遠側へ寄ってみると、太陽そのものよりも、雲の縁にできた光の方が印象的でした。

気がつけば、太陽ではなく雲を追いかけています。

太陽が雲へ隠れると、今度は雲の縁を照らす光が主役になりました。

夕日撮影だからといって、太陽だけが主役ではありません。

雲の輪郭。

雲の隙間から漏れる光。

水平線近くに残る明るさ。

その瞬間に一番面白いと思ったものへカメラを向ければいい。

今回の撮影では、それが雲でした。

広角では景色を、望遠では光を切り取る

今回、24-120mmのズーム域を特に面白く感じたのが夕景でした。

広く撮れば、

空。

海。

岩場。

夕日。

その場所全体を残せます。

24mm

一方、望遠側へズームすると、画面の中から余計なものが消えていきます。

夕日。

雲。

雲の縁に当たる光。

海と空の境界。

120mm

広角側では、その場所の「景色」を撮る。

望遠側では、その中にある「光」を切り取る。

同じ場所から一本のレンズで、まったく違う見せ方ができました。

同じ場所・同じ画角で、日没まで撮ってみた

日が沈み始めてからは、少し撮り方を変えました。

撮影場所を変えない。

画角も変えない。

同じ方向、同じ被写体を狙う。

そして少し時間をおいて、またシャッターを切る。

動画のタイムラプスではなく、同じ構図の静止画を時間をおいて残していきました。

こうして並べてみると、構図は同じなのに写真の印象は大きく変わっています。

太陽が雲へ隠れていく。

雲の輪郭にオレンジ色の光が残る。

その光が少しずつ細くなる。

最後には、水平線近くへわずかな光だけが残る。

撮影している最中はゆっくりとした変化なので、それほど大きく動いているようには感じません。

でも後から順番に見ると、一枚ごとに空の表情が違います。

普段はズームを使いながら構図を探していますが、このときだけは逆。

あえて構図を固定したことで、時間による光の変化そのものを残すことができました。

同じ場所・同じ画角で撮影開始。ここから時間だけを変えて撮っていきます。
少し時間が進み、太陽が雲へ近づいてきました。
太陽が雲へ隠れ、輪郭にオレンジ色の光が残ります。
さらに時間が進むと、光は少しずつ細くなっていきます。
最後には、水平線近くへわずかな光だけが残りました。

24-120mm一本だから、撮影の流れを止めずに済んだ

今回の撮影では、

景色を広く撮る。

人物を撮る。

岩へ寄る。

植物を撮る。

夕日を撮る。

望遠側で雲と光を切り取る。

そして最後は構図を固定し、日没まで撮る。

いろいろな撮り方をしましたが、レンズ交換はしていません。

24-120mmというズーム域があることで、そのとき気になったものへそのまま画角を合わせられました。

旅行中は写真だけを撮っているわけではありません。

歩く。

景色を見る。

妻と話す。

その途中で気になったものがあれば撮る。

その流れを大きく止めずに撮影できるのが、このレンズを旅行で使う大きなメリットだと感じます。

このレンズ一本でいくつものシチュエーションに対応できると感じた。

絶景だけを撮るのが旅写真ではない

今回撮った写真を見返してみると、海や夕日だけではなく、何気ない一枚もたくさん残っていました。

海へ向かって歩く後ろ姿。

足元の砂やサンゴ片。

夕方の光を受けた植物。

撮影している自分。

そして、帰り道にサイドミラーへ映った夕景。

どれも、いわゆる「絶景写真」ではありません。

でも、こうした写真があることで、その日をどう過ごしたのかが少しずつつながって見えてきます。

旅行では、きれいな景色だけを残すのではなく、その前後にあった何気ない場面も撮っておく。

後から見返したとき、その日の流れを思い出すきっかけになってくれます。

振り返ってみると、絶景だけでなく何気ない一枚も大切な旅写真でした。

そうすると、後から写真を見返したときに、その日の時間そのものを思い出しやすくなる気がします。

撮影を終えた帰り道。サイドミラーに残る夕景も、その日の記憶の一部です。

宮古島で残したかったのは、景色より「その時間」だった

今回訪れたのは、ガイドブックを見て選んだ有名な撮影スポットではありません。

宿のオーナーさんに教えてもらった、静かな場所でした。

海を見て。

岩を見て。

植物を撮って。

妻を撮って。

自分も撮ってもらって。

そして、太陽が沈むまでその場にいました。

撮影した写真を改めて見返してみると、残したかったのは宮古島の絶景だけではなかったのだと思います。

この場所で妻と過ごした時間。

太陽が沈んでいくのを眺めていた時間。

帰り道まで含めた、その日の記憶。

それを残したかったのだと思います。

Z5ⅡとNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは、そのとき目に入ったものへすぐに画角を合わせられる組み合わせでした。

今回の記事では旅写真としての使い方を中心に書きました。

宮古島旅行でもう少し使い込んでから、

「NIKKOR Z 24-120mm f/4 S一本で旅行は本当に足りるのか?」

については、別の記事で改めてまとめてみたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次